The Window

 

 私のイタリア人の友人Martaの舞台。彼女による脚本。West Villageにある小さな劇場での公演だったが、満席だった。

 今回登場人物は3人。Evaは20歳代前半の女の子。New Yorkのダウンタウンに住んでいる。アメリカやヨーロッパで言うダウンタウンは日本で言う下町と全く違うので注意。そこにMarta演じるおばNoraが尋ねてくる。

 EvaはNoraが訪ねてきた日ハネムーンに行っているはずだった。しかき婚約者にふられ、新しいソーダのモニターを部屋でやっている。このモニターという設定がMartaらしく、彼女らしく面白い。Evaは窓から外を眺め、いろいろな人の文句を言う。

 一方おばのNoraの方は自由奔放。西海岸からニューヨークの姪のところに遊びに来ていて、夜は帰ってこないし、20代の若い男と遊んだりしている。しかもその若い男Billが。Evaの部屋にくる。BillとEvaの会話になったり、BillとEva、Noraの3人になったりする。

 基本この3人によるコメディー。色んな台詞にセンスがあるし、脚本の良さが感じられた。観客も結構笑っていたし、私の英語力でも笑えた。以前彼女の脚本、監督による作品"The Contenders"も見たが、両方の作品でブラックなジョークの作り方がうまいと思った。

 特に好きだったのはラストシーンNoraとBillの2人がEvaの部屋から居なくなった後Evaが窓の外を眺める。そして今までとは反対に、窓から見えた人に微笑みかけ、手を振る。ここが”The Window”と言うタイトルの由縁なんだと思った。私はこのラストに希望を感じた。

 私がMartaにこのことを指摘すると、「それが私がしたかったことだ。」という返事が返って来た。うれしかった。

 

Dr. Robert