The Lobster

 

 

 友人とAngelika Film Centerに行くことになり、その友人が選んだ映画。2015年のカンヌ映画祭で話題となった映画。パルムドールにノミネートされたColin Farrellが主演という以外はあまり知らなかったが、ヨーロッパの色々な賞を受賞している。
 ストーリーの設定は近未来。郊外のホテルらしきところにColin Farrell(コリン•ファレル)演じる主人公のDavidがいる。少子化状態になっていて、パートナーがいない男女が集められ、このホテルらしきところでパートナーを見つけ街に戻るということらしい。45日以内にパートナーを見つけないと、自分が選んだ動物にされてしまう。Davidはもしだめならロブスターになりたいと思っている。
 このホテルはなんか変で、住人も従業員も変。そして笑える。Davidはこの作品でカンヌの助演男優賞にノミネートされたBen Whishawが演じるLimping Manと”Gangs of New York"などで有名なJohn C. Reillyが演じるLisping Manという友人を見つける。彼らの役柄も面白いし、名前がないのも面白い。特にLisping Manの1人エッチがばれて、両手をトースターに突っ込むという罰等爆笑。
 Davidはパートナーを見つけ、2人で同じ部屋に住み始めるが、その女もかなり変。一緒になってすぐDavidの犬を殺してしまう。のその反動で彼女を殺し、森に逃げ込む。森にはLéa Seydouxが演じるリーダーを中心とした、ホテルとは逆の恋愛禁止のグループがいて、そのグループもまたかなり変。そんな中DavidはRachel Weiszが演じる女性と恋愛関係になってしまう。この関係がばれ、女性は芽をつぶされ、そして衝撃のラストへ。
 他にもいろいろ細かい、散りばめられたジョークが面白い。最初のDavidのゲイ体験の話とか。兎に角、細かく笑える。バリバリのイギリス英語で、ジョークがわからないところもあったが、この映画のイギリス英語は比較的わかりやすい方だった。 SF感は少ないけど、この雰囲気はTerry Guiliamの作品に似ていると思った。 雰囲気で笑えるところも多かった。
 Terry Guiliamは結構好きで、"The Zero Theorem"、'The Imaginarium of Doctor Parnassus"、"The Brothers Grimm"、'Fear and Loathing in Las Vegas"、"Twelve Monkeys"、"The Fisher King"、"The Adventures of Baron Munchausen"を劇場で観た。 "Brazil"もビデオなどで何回か観た。 この作品はファンタジーのないTerry Guiliamっていう感じの部分もある。
 監督はギリシャ人のYorgos Lanthimos。もちろん彼の作品を見るのは初めて。ギリシャ人監督としてはTheo Angelopoulos(テオ•アンゲロプロス)しか知らない。結構好きで、"蜂の旅人"、"こうのとり、たちずさんで"、"ユリシーズの瞳 "、"永遠と一日"を見ている。特に"こうのとり、たちずさんで"は好き。Theo Angelopoulosがなくなった今、この監督にも期待したい。
 2人の恋愛は純愛でファンタジーとも言えるし、コメディーっぽさもある。ラストは考えさせられる。
 純粋に面白かったし、結構オススメ。あるレビューではSeriousとSillyのボーダーという表現があった。的を得ていると思う。Colin Farrellは単なるデブ親父になっているが(実際この映画のために18キロ太った)、今回の演技は面白い。

 

 

Dr. Robert

 

Time Out New York ------ ***(最高5)

New York Daily News ---- ***1/2(最高5)

New York Post ---------- ***(最高4)

The Guardian ----------- ***(最高5)

Premiere --------------- ***(最高4)

Rolling Stone ---------- ***1/2(最高4)

 

 
 
 

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