The Hurt Locker

 今年のアカデミー賞最優秀作品賞、最優秀監督賞受賞作。全部で6部門で受賞した。"Avatar"が本命視されてたけど、本当に良かった。アカデミー賞もたまには良いことをする。因に初の女性監督によるオスカー受賞。おめでとう。

 全米で公開されたのは6月下旬。滅多にないくらいのロングラン。アカデミー賞の影響もあるだろうけど、良い作品だというのが評価されているのだろう。皮肉なことで、アメリカよりもイタリア、インドネシアで公開が先立ったというのが笑える。個人的にもかなり好きな映画だ。評論家受けも良いし、アカデミー賞の前の予想でも、"Avatar"が取るだろうけど(英語でwill win)、取るべき(should win)はこっちと言っている評論家が多かった。その評判通りで、良い映画だと思うし、面白かった。

 俳優は地味。Guy Pearce(ガイ・ピアース:"L.A. Confidential"、"Memento"等 )、Ralph Fiennes(レイフ・ファインズ:"The English Patient"、"Red Dragon"等)、David Morse(デイヴィッド・モース:"Twelve Monkeys"、"Dancer in the Dark")なんかが知られたところだが、みんなちょい役。Guy Pearceはオープニングで直ぐ死ぬし、Ralph Fiennesは気付かなかった。

 舞台はイラク戦争。爆弾処理班の話。主人公は実際に爆弾処理をするWill James。俳優はJeremy Renner。"28 Weeks Later"に出ていたらしいが、あまり印象にない。彼をサポートする班のリーダーがSanborn役のAnthony Mackie。どちらも無名な俳優で、 役の性格が正反対というのはちょっと"Platoon"を彷彿させた。また子供が殺されていた建物に入って行くプロット等は"Full Metal Jacket”っぽかった。またJeremy Rennerがよる待ちを歩いている時に料理する前のウシかヒツジとJeremy Rennerが交互に出てくるのは"Apocalipse Now"(地獄の黙示録)か?1970年代後半、80年代後半とベトナム戦争映画がはやったが、何となくつながりが感じられた。

 映画は最初の爆弾処理でGuy Pearceが死に、その後赴任してきたJeremy Rennerを中心とした爆弾処理班の話。 Jeremy Rennerはむちゃくちゃで自分勝手な行動ばかりする。そういう中で、DVDを売っている少年との話は好きだった。爆弾処理の話がドキュメンタリー・タッチの映像と重なって緊張感がある。戦争と言う狂気中での仲間のふれあい。主人公は戦争から離れられない。こういっているとベタな戦争映画という感じだが、それだけではない何かがある。

 監督はKathryn Bigelow。彼女の映画は初めて観た。要チェック。James Cameronの元妻というのは皮肉か。

 

 

 

Dr. Robert

 

Time Out New York ------ *****(最高5)

Premier ---------------- ****(最高4)

Rolling Stone ---------- ***1/2(最高4)