Inside Llewyn Davis

 

 コーエン兄弟の新作だし、評論家受けも良いようだし。観に行ってみた。 コーエン今日題意の作品は結構観ていて、初期の"Burton Fink"、"Fargo"や"The Big Lebowski "から"No Country for Old Men"、"Burn After Reading "、"A Serious Man"、"True Grit"など映画館で観るのは13作目である。

 しかし結果は予想外。あんまり。期待していたほどではなかった。それでも2013年カンヌ映画祭のグランプリ受賞作品。

 ストーリーは1960年代。フォークミュージシャンのルーウィン・デイビス(Llewyn Davis)の話。オスカー・イザック(Oscar Isaac)が演じている。彼を観るのは初めてだが、"Drive"なんかに出ているらしい。

 要するに彼はルーザー。日本で言う負け組。フィクションだが一部はフォークシンガーDave Van Ronkの障害を参考にしたらしい。タイトルの”Inside Llewyn Davis”は彼の売れないソロアルバムのタイトル。変わっているのが、映画のタイトルが出ているのはアルバムのジャケットだけで、映画の冒頭やクレジットでは出てこない。

 ニューヨークのGreenwich Villageにある小さなライブハウスGaslight Cafe。ルーウィンが演奏している。しかし演奏後ライブハウスの外でぼこぼこにされる。90年代のニューヨークにはこのようなライブハウスもあったが、今はほとんど観なくなった。

 また彼には住む家もない。知人の家に世話になればその家の猫に逃げられてしまう。その後は友人のジム(by Justin Timberlake)とジーン(by Carey Mulligan)の家に泊めてもらう。しかもジーンに「お前の子供を妊娠している。中絶費用を払え。」と言われる。ルーウィンとジーンの公園(Prospect Parkか?)での会話は結構面白かった。まあジーンが一方的にぼろくそに言うだけだが。

 その後ジムのレコーディングに呼ばれる。少ないながらもちゃんとした収入だ。しかし事務の曲に文句を言ったり、ルーウィンの悪態ぶりは変わらない。しかもその後セッションに居たAl Codyの家に泊めてもらう。Justin Timberlake演じるジムが至って普通の人で、いい人なのが笑える。

 この後もルーウィンぶりは変わらない。シカゴに行く途中もシカゴに行ってからも。

 一応この映画はコメディーに分類されている。このような微妙なコメディーで大笑い出来ないようなのは結構ある。はまると面白いが、今作みたいに「え!」というときもある。

 終わりにまたGaslight Caféでの演奏。彼の後にボブ・ディラン(Bob Dylan)らしき人の演奏が始まる。フォークそしてロックの幕開けか?でもルーウィンはまたボコられる。

 かなり評論家受けは良い映画だが、私にははまらなかった。カンヌでは受けたが、アカデミー賞のノミネートはBest cinematographyとBest sound mixingのみ。

 Mel Novikoff役のJerry Graysonの遺作となった。

 

Dr. Robert

 

Time Out New York ------ *****(最高5)

New York Daily News ---- *****(最高5)

Premiere --------------- ****(最高4)

Rolling Stone ---------- ***1/2(最高4)