Boyhood

 

 

 ゴールデングローブ賞では最優秀作品賞を受賞し、先頃のアカデミー賞でも本命視されていたが、残念ながら"Birdman"に最優秀作品賞を取られてしまった。昨年夏からNew Yorkでは珍しいくらいのロングランが続いている映画。興味深い。

 ストーリはある少年Mason Jr.の6歳から18歳までの12年間の話。両親、姉、少年がそれぞれずっと同じ俳優、女優で演じられたことが話題になった。撮影も2002年から2013年にかけて行われている。12年間の流れは主演の少年Masonの髪型の変化や、Appleの製品の変化で分かる。初代iMacからiPodそしてスピーカー、iPhoneとSkype。iPhoneとカメラ等。音楽も時代を表しているらしい。アメリカに住んでいながら、アメリカの曲にはあまり興味がないので、あまり分からなかった。でもいい雰囲気を出していた。

 Coldplayの"Yellow"に始まり、途中父親役の"Ethan Hawke"(イーサン・ホーク)がThe Beatlesの"Black Album"について息子に語る等、音楽は良い。

 兎に角長い。2時間40分の長さに加え、1つ1つのエピソードに盛り上がりが少ない。基本日常生活をもとにしているから。全体的に淡々としている。特に後半は長く感じる。最後も盛り上がらない。エピソードをもっと削って、より深く話に突っ込み、2時間位におさめてほしかった。

 アカデミー賞では母親役の"Patricia Arquette"(パトリシア・アークエット)が助演女優賞を受賞した。映画でも父親に比べてかなり重要な役。出だしからEthan Hawke演じる父親役よりも重要な役をしている。出だしでもう既にEthan Hawkeと 離婚しているし、すぐボーイフレンドと分かれる。そして学校に通いだし、教授と結婚し、卒業する。離婚後今度はイラク帰りの男性と一緒に暮らしだし、又分かれる。母親を見ている方がストーリーは分かりやすい。娘は大学に行き、息子も高校を卒業し、大学に行くため家を離れるときに、母親が「後は葬式だけ」という。

 アカデミー尿の最優秀助演男優賞の候補にノミネートされたが、受賞できなかったEthan Hawkeも面白かった。実際に育てているので、ちゃんとしている母親に比べて、父親は結構適当。ミュージシャン風だが子供も父親の職業を知らない。子供2人をボーリング場に連れてったシーンなんかは笑える。

 監督はRichard Linklater。テレビシリーズを含めて25作も監督しているが、有名なのは"School of Rock"くらい。今作は12年かけて監督している。頭が下がる。でも娘役のSamanthaに自分の娘を使っていて、あれって思う。あのFrancis Ford Coppolaも"God Father Part III"で自分の娘を使い映画をダメにした。

 Mason Jr.役のEllar Coltraneは実際の年齢は1つ上。

 12年間かけたが撮影は39日。アメリカ映画としては短い。私はアメリカに来てもう15年。時が経つのは早い、この映画のように。

 父親Mason Sr. のヘンなルームメイトを演じたのはあのCharlie Sexton。懐かしい。

 ハリーポッターの本をMason Jr.がもらうシーンは笑える。ハリーポッターの主演が年を取って行ったために映画が撮れなくなったことに対する皮肉か?

オバマ大統領、バットマンシリーズのChristopher Nolanが2014年のベストムービーと言っている。評論家受けも良い。でも盛り上がりに欠ける映画。

 

 

Dr. Robert

 

Time Out New York ------ *****(最高5)

New York Daily News ---- *****(最高5)

The Guardian ----------- *****(最高5)

Premiere --------------- ***(最高4)

Rolling Stone ---------- ****(最高4)

 

 
 
 

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