A Mighty Heart

 ここ数年Michael Winterbottomは精力的に作品を発表してる。私がアメリカに来て7年近くになるがもう8本目だ。観たのもあるし観なかったのもあるし。好きなのもあれば、これはだめというのもあった。傾向としては"9 Songs"や"24 Hour Party People"、"I Want You"のようにBrit Music関連のものや、"The Road to Guantanamo"、"Welcome to Sarajevo"の用に政治色の強いもの。特に最近は中東関連のものが多い。どっちが良いとか悪いとか、どっちが面白いとかではなくて、良い時は良いけど、つまんない時は全く面白くない。今回の"A Mighty Heart"はAnjelina Jolie主演、Brat Pittプロデュースで有名になった。実話を基にした映画でAnjelina Jolieはどうしてもこの役をやりたかったらしい。特にアメリカでは地味なMichael Winterbottomの映画が公開前からかなり話題になった。といっても興行はあまり良くなく(Michael Winterbottomらしい)今日、約1ヶ月の興行期間で終わってしまった。

 物語はSeptember 11後の話。テロの映画。去年"World Trade Center"や"United 93"のようにSeptember 11関係の映画が公開されたが、これも実話を基にしている。Michael Winterbottomらしいテンポで映画は進み、彼らしく映像もドキュメンタリーのよう。いきなり夫が誘拐されて、ほっとしている暇はない。夫はユダヤ人で、舞台はパキスタンでイスラム教国。Anjelina Jolieが演じる主人公はアメリカ人なのでキリスト教かと思いきや「南妙法蓮華経」とか言って仏教徒のようだし。実際彼女の母親はキューバ人だし。彼女と一緒に住んでる人はインド人で。まあパキスタンとインドはご承知の通り非常に仲が悪く、映画の中でもそれが問題になる時もある。誘拐犯関係の人がいっぱいいて、でも名前が難しい。このように背景は複雑だけど、話としてはそんなに複雑じゃないんで、結構わかりやすく面白かった。

 Anjelina Jolieの演技は良かったし(号泣しているシーンとか、最後に食事をしながらみんなに感謝している時とか)、きれいだった。Academy賞にノミネートされるかも。他に印象に残ったのはAnjelina Jolieの住んでいた家にいた子供。シリアスな映画の中で、この子供にはほっとさせられた。パキスタンのカラチが舞台となっていたが、同じイスラム教国だからか、何となくトルコっぽかったし、ボリビアのラパスにもちょっと似ている雰囲気だった。

 見る価値はあると思う。最後に、俳優の1人はもうパキスタンに入るビザが取れないらしい。

 

Dr. Robert

 

Time Out New York ------ ****(最高6)

Premier ---------------- *** (最高4)

Village Voice ---------- Not recommended

The L Magazine --------- 不明